コロナ「第8波」到来!一度感染した人は“4回目ワクチンをいつ打つべきか”専門医に聞く
ワクチン接種、4回目は必須なのか?
――それではやはりワクチン接種4回目は必須でしょうか。
谷口:体調不良時の接種は控えていただくのがよいと思います。また、新型コロナワクチンに対する不安が強い方も無理に打つ必要はありません。ただ我々医療従事者は、ワクチン未接種のために重症化して苦しんでいる患者さんをたくさん診てきたからこそ、打って欲しいと思っています。
第7波で感染した人もオミクロン株対応の2価ワクチン接種を推奨します。ただ、その時期が重要です。感染することでつく免疫はすぐに機能が落ちてしまいます。感染した人が2価ワクチンを打つと、免疫逃避する変異体に対しても幅広く抗体価が上がります。感染直後にワクチンを打つと抗体がつきにくいので、免疫機能がそこそこ戻る3か月くらい経過したあとに接種するのがよいでしょう。
幅広い抗体価を作っておくほうがいいので、感染でついた自然免疫とワクチンのハイブリッドが最強パターンですね。
従来型のワクチンは「年内まで」
――私は7月末に感染したので、4回目を打っておいたほうがいいということですね。となると、インフルエンザのワクチンは打たなくていいのかなと迷うところです。
谷口:インフルエンザと新型コロナの同時感染は重症化する可能性が高いといわれています。特にインフルエンザのワクチンは重症予防効果が高いですから、打っておいたほうが安心だと思います。またファイザーがコロナとインフルエンザの両方に効果があるワクチンの臨床を始めました。来年くらいにはその1本でカバーできるようになるかもしれません。
それから大事なことですが、年内で従来型の新型コロナワクチンは打てなくなり、来年1月からは大人の場合、2価ワクチンのみになる予定です。2価は3回目以降にしか打てないので、年内に2回目まで済ませておく必要があります。まだワクチンを打っていないかたは、11月中頃くらいまでに1回目を打つのがラストチャンスです。