コロナ「第8波」到来!一度感染した人は“4回目ワクチンをいつ打つべきか”専門医に聞く
過去最大の感染者数だった新型コロナの第7波。ようやく落ち着いたと思ったらすでに第8波が到来の兆しだ。11月10日、新型コロナウイルス分科会の尾身茂会長も「全国的に感染者の数が増えていて、この傾向はしばらく続く」と、「第8波」への危機感を表明している。
第7波といわれたこの夏に新型コロナに感染した人は多いだろう。筆者もワクチン3回目を2月に終え、7月中旬に感染した。ワクチンは海外渡航に必須だし、感染予防効果だけでなく、コロナの重症化や後遺症を防ぐ効果が高いとされている。「ワクチンを打たなくてもよかった」というような後悔はない。
実際、症状はかなり軽症だったし後遺症もない。だが新型コロナのワクチンを打つたびに熱が出るなどの副反応があるので、正直4回目のワクチンをいつ打つべきなのかは悩ましい。千葉大学医学部附属病院の感染症専門医である谷口俊文先生(@tosh_taniguc)に考え方を聞いた。
コロナ「第8波」流行の特徴とは?
――感染者がまた増えてきていますが、今回の流行の特徴はどんなことでしょうか。
谷口俊文(以下、谷口):第7波はBA5というオミクロン株でした。このオミクロンにはさまざまな亜系統があって、いま、ヨーロッパやアメリカで感染者が出ているBQ1.1や、シンガポールで発見されたXBBなどがあります。
これらは日本に入って流行し始めてもおかしくないかなと思っていますが、今のところ(取材11月4日時点)東京の感染者の94%くらいは第7波と同じBA5です。BQ1.1やXBBは免疫を逃避するため、ワクチンを接種した人やオミクロンに感染した人も再度感染する可能性があります。
ワクチン接種直後の死亡事例が発生
――先日、ワクチンを打った直後にアナフィラキシーの疑いで急死されたかたがいらっしゃいました。「接種会場にはアドレナリンが常備されているので、アナフィラキシーを起こしてもすぐ対応可能」と聞いていたのに衝撃です。
谷口:痛ましい事件で、心からお悔やみを申し上げます。詳細は調査の結果を待たなければいけません。詳細は不明ですが、どうやらアナフィラキシーによる急性心筋梗塞のような状態で、急性心不全を起こすという、珍しい状況が疑われているようです。とはいえ、二度とこのようなことが起きないように、原因究明と対策をしっかり行う必要があります。