bizSPA!

ゾンビが町田市に溢れる“異色の漫画”作者が語る「86歳まで漫画を描きたい」

暮らし

自身も「老人が描く漫画」が気になる

町田ゾンビーズ

この先の展開はどうなるのか、イマダ氏のみぞ知る…

──そう考えると、商業媒体での連載は一定期間しか続けられないことが多いので、ご自身で発信される方法を採用されたのは正解でしたね。自分のモチベーション次第で続けられますから。

イマダ:それに、Twitterはダイレクトに反応が届くので、良くも悪くも原動力にはなっています。以前、1か月ほど作品のアップを休憩したときに、ユーザーの方からDMで「どうしてアップしなくなったのですか」っていう質問が届きまして(笑)。いろいろな意見もあるけれど、1人でもそういう方がいるなら、描き続けようっていう気持ちになります。

──あと、ご自身で販売をされていることも大きいですよね。

イマダ:それもありますよ、正直ね(笑)。ちゃんと、がんばった分、成果として返ってくるので、理想はこの創作だけで生活が成り立てば何よりです。ただ、こうした作品を発表することで、各所からお仕事のご依頼もいただくようになりました。ゾンビ特集に漫画作品を描いてほしいとか、映画のコミカライズの仕事とか。そういうお仕事を組み合わせると、80歳を超えても漫画家を続けられるんじゃないかという気はします。

──80歳の漫画家が描く、ゾンビ作品は興味深いです。ぜひ、この作品を継続してほしいですね!

イマダ:もちろん! 私自身、老人が描く漫画はどうなっちゃうんだろうって(笑)。月に30枚が限界なので、これまでと同じペースでゆっくりと創作を続けていきますよ。

<取材・文/橋本未来 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【イマダリュウジ】
19歳から漫画雑誌や出版社に作品投稿。漫画家の土山しげるの漫画アシスタント時代に『週刊ヤングサンデー』が主催する新人賞で努力賞を受賞。ほか、『週刊ヤングマガジン』、『ヤングチャンピオン』でも奨励賞を獲得する。その後、企業向けの広告イラストやCMコンテ、似顔絵などを手掛ける。2018年からTwitterで『町田ゾンビーズ』の連載を開始。連載をまとめた作品をインディーズの電子版として出版し、Amazonのホラー漫画売れ筋ランキングで上位にランクする人気作となる。
Twitter:@MachidaDead

町田ゾンビーズ

町田ゾンビーズ

東京都町田が舞台。何気ない1日が、突如、ゾンビの世界に。作者自身を主人公にしたパラレルワールド。さまざまな人間模様を描く

おすすめ記事