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ツイッターが「自由奔放すぎる」と話題に。わかさ生活“中の人”を直撃

ビジネス

若い世代にリーチするために日々発信

わかさ生活

わかさ生活公式キャラクター「ブルブルくん」

 なぜ、自社や商品に関係のないツイートを始めたのか。その理由を聞くと、同社のこれまでの購買層から、新たなターゲットを求める意図があったことがわかってきた。

「弊社のアカウントは2014年頃から、会社の情報や商品情報の発信を主として運営していました。ただ、従来の広報発信と同じように発信するだけでは、なかなか皆さんに興味を持ってもらえなかったんです。また、弊社の商品を購入してくれるのは主に50代以降の方なので、その年代より若い層に認知してもらうことに注力しています」

 ある程度の裁量を持たされたうえでこのアカウントを運営しているという。今やほとんどの企業がTwitterのアカウントを持っているわけだが、どのように「見てもらえるアカウント」を育ててきたのだろう。

「Twitterは、基本的には親しい友達同士や共通の趣味を持った人が集まる場所。企業の一方的な情報発信は求められていないと理解したうえで『どうすれば企業の言葉を受け入れていただけるか』を考え、運営しています。どんな情報を発信するか以上に、誰が発信するかが大事だと思っているので、『このアカウントが言っているなら話を聞いてやろう』と思われるために、日々模索中ですね

社内では反対の声も上がったが…

わかさ生活

「ヤクルト1000」は定期購入しているそうだ

 しかし、雑談が8割以上を占め、他社製品までオススメする内容に対して、社内から反対の声などはないのか気になる。

「この路線に変わりはじめた頃は、当時の上司と考えや価値観の違いでよくぶつかりましたよ。ただそんな上司も今ではいちファンのように暖かく見守ってくれています

 衝突を恐れず、信念を持って続けてきた同アカウント。その成果が形となって現れたこともあった。

「弊社の看板商品である『ブルーベリーアイ』に関連して、8月8日を『ブルーベリーの日』と制定。2009年に日本記念日協会に認定してもらいました。この『ブルーベリーの日』という単語が、フォロワーさんや周りの企業さんの協力もあって、2年連続でTwitterのトレンドランキング入りを果たしたんです! 2022年は最高で2位にまで登りつめました!」

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