“仕事以外やらない主義”の自分を変えてくれた「恩人の一言」に感謝するまで
先輩からの誘いで掃除に参加
そんなある日、古株の上司Oさんから斗真さんへLINEのダイレクトメッセージが舞い込んだそうです。その内容は「次回の掃除当番、一緒になったのでよろしく」というもの。
「Oさんは大学の先輩で、ゼミでもお世話になった、いわば僕の師匠的存在なんですよ」
普段であれば何かしら理由をつけて休んでしまう斗真さんも、Oさんから直々にメッセージを受けたので、しぶしぶ掃除に参加することにしたそうです。掃除当番当日、斗真さんが休憩室へ向かうと、部屋は想像以上に散らかっていたそうです。ただ、もともと綺麗好きな斗真さんは黙々と掃除を開始。着々と作業を進め、Oさんとも特に会話をすることもなく二人は作業を終えたそうです。
先輩からの思いがけない高評価
休憩室の掃除で体力を消耗し、疲れを感じつつ帰宅したその日の夜、ふとスマホの通知を見ると、OさんからLINEメッセージが届いていたそうです。開いてみると、そこには今回の斗真さんが参加した掃除について感想が書かれていたそうです。
「僕は掃除が不得意で苦痛な時間なんだけど、今日の君の掃除っぷりには感動したよ! 久々に楽しく掃除ができたし、何より清々しかったよ」という、Oさんの高評価ぶりに斗真さんは思わず照れてしまったといいます。
「Oさんがお世辞は言わない人だって知っていたので、なおさら嬉しかったんです」と、笑みを浮かべて語る斗真さん。
「別に会話はなくてもいいから、毎回掃除には出たほうがいいんじゃないかな」といった助言も添えられていたそうです。Oさんは、斗真さんに対する人事評価が期待外れになってしまっている原因はその周辺にあるのではないかと考えているようでした。
Oさんも斗真さんの仕事の内容と社内評価が釣り合っていないということは知っていて、気にかけてくれていたそうです。