“仕事以外やらない主義”の自分を変えてくれた「恩人の一言」に感謝するまで
仕事はよくできるけど、人付き合いが悪かったり、他人の意見に耳を傾けない人、あなたの周りにいたりしませんか? そういう人に限って、自分が一目置いている人には案外従順なんですよね。
今回は、普段あまり評価の良くない人が、唯一尊敬する先輩にアドバイスされ“別人化”したエピソードです。
人見知りのシステムエンジニア
話を聞いたのは、大手システム会社の協力企業でシステムエンジニアとして働く斗真さん(仮名・27歳)。プログラミングの知識を大学で学び、今年で入社4年目となる斗真さんですが、元々人見知りが強い性格だそうです。そのため斗真さんは、会社ではいつも寡黙に仕事をこなし、家では趣味のゲームに熱中する毎日を送っています。
「プログラミングは本当に好きで仕事にも打ち込んでいるんですが、人事評価は十分にしてもらえてないんですよね」
得意先から新規で受注したプロジェクトでも、斗真さんではなく同期のY君がリーダーに抜擢されたのだそうです。プログラミングのノウハウにおいては明らかに斗真さんが上でも、他の同期や後輩にそれなりのポジションが与えられていきました。
掃除のサボタージュも黙認
そんな斗真さんも一応は職場の仲間のLINEグループに入り、オンライン上では会話もするのだといいます。斗真さんの会社は、新宿から少し離れた高田馬場にある少し古びた自社ビルで、社屋の掃除は清掃会社に委託しているのですが、休憩室だけは社員が掃除を行う古いしきたりがあるのだそうです。
もちろん、斗真さんは掃除当番を全力で回避すべく、ランチ代と引き換えに代わってもらうため、LINEで連絡するのだそう。
「特に注意されたこともないので、僕の中では常態化していったんです。だって、無理ですよー、掃除しながら会話なんて」
そう語る斗真さん。その光景は先輩社員なども知っていたそうですが、周囲は斗真さんの仕事力にいつも助けられていたので、なかば黙認状態が続いていました。