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「朝倉未来との対戦で風向きが変わった」“元EE JUMP”後藤祐樹が語る、後悔と反省

暮らし

夢の中でいいから自分を叱ってほしい

後藤祐樹

姉・真希さん(中央)は1歳上と年齢が近く、小さいころからよく遊んだという

――他界されたご両親には、後藤さんの現在の活躍をどう見守ってほしいですか?

後藤:母親が僕を産んだのが34歳で、当時、すでに4人姉弟の上3人がいたんですよね。今、僕は36歳ですけど、2年前に僕を産んだ母親と同い年になったときに「父親や母親は偉大だったんだな」と気が付いたんです。僕自身は人間として成長しなければいけないと思っていますし、優しく見守っていてほしいと思います。

 夢の中でもいいから叱ってほしい気持ちもありますけど、実際、今も夢で見ることがあるんです。一緒に楽しいことをしているときもあれば、僕が悪さをして母親が悲しんでいるシーンを夢で見たこともありました。ちゃんと生きて、次に夢で会うときにはいい形で出てきてくれたらいいなと思います。

――後藤真希さんをはじめ、3人のお姉さんにはどんな思いがあるのでしょう?

後藤:僕が大変だった時期をずっと支えてくれたので、恩返しとして、生きているなかで困ったことがあったら僕がすべてを支えてあげたい気持ちでいっぱいです。

「チャレンジし続けること」を大切に

後藤祐樹

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方(講談社ビーシー)

――そして、後藤さんの過去を受け入れてくれた現在の妻・千鶴さんには、どんな思いがありますか?

後藤:世間的には「過去に犯罪を犯したヤツ」という印象でしかなかった自分を、色眼鏡で見ることなく結婚してくれたことには感謝しかありません。その気持ちに応えるために、自分自身がクリーンなイメージで見てもらえるように努力して、胸を張れる存在になりたいと思います。

――最後、過去に後悔を抱える読者に向けてメッセージをお願いします。

後藤:過去は変えられないですし、後悔や反省は生きていれば誰でもあると思います。もちろん僕も同じですけど、今は「チャレンジし続けること」を大切にしています。過去を背負うだけではなく、後悔や反省を抱えながらも、何かにチャレンジし続ければ、気持ちがいい方向に切り替わっていくんです。共感してくれる人もおのずと集まってくるのが僕の結論で、そんな思いで今を生きています。

<取材・文/カネコシュウヘイ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw

【後藤祐樹(ごとうゆうき)】
1986年、東京都江戸川区に生まれる。2000年ダンスボーカルユニット「EE JUMP」で芸能界デビュー。2002年、未成年にもかかわらずキャバクラ通いしている現場を『FRIDAY』にスクープされるなどで、芸能界を去る。2007年に銅線の窃盗などで逮捕。2021年から、再婚した千鶴さんとYouTube『おっととっとちゃんねる。』をスタート。2022年1月から芸能活動を再開。格闘技にも活動の場を広げている

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方

15歳でアイドルとして人気絶頂を極めた男が見た、奈落の底。朝倉未来とも闘い、ユーチューバーとしても活躍する後藤祐樹は、あがき続ける。混迷の時代。彼の生き方は、無難にしか生きられない我々に教訓と指針を与えてくれている

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