「35歳を過ぎると転職が不利になる」説は本当?転職サイト運営に真相を聞く
企競争相手がいることを伝えておけば…
転職は人生で何度も経験することではない。実地の経験が積みにくい面接でのテクニックを教えてもらった。
「面接の時に、採用側から『他の会社で受けているところありますか?』と聞かれることがあります。その時に『もう○社、選考で進んでいるところがあります』と答えれば、企業側に競争相手がいることを暗に伝えておくと企業側も採用競争を意識するので、内定後に提案される給与が下がりにくくなるでしょうね」
さらに、面接だけでなく普段の生活の中でも、内定をもらいやすくするテクニックがあるという
「消費者向けのサービスを展開している場合、そのサービスのユーザーになることです。そのうえで『よく貴社のサービスを使っています。こうなればもっと便利だと感じる点も、リストアップしてあります』と伝えるといいですね」
企業側が欲している人材は?
企業側にしてみれば、人材だけでなく生のVOC(お客様の声)も一緒に社内に入れられるのはメリットだ。転職時に有利に運べるポイントは他にもあるようだ。
「若手といえる年齢ではない以上、いちプレイヤーというより、マネジメント能力が求められる傾向はあるようです。また、コロナ以降でその傾向は強くなっているように感じますね。リモート勤務が増えたので、管理が難しくなっていることが背景にあります。マネジメントのスキルというと、ハードルが高いかもしれませんが、『この人、周囲にも気配りや目配りができそうだな』と感じてもらえれば採用への第一歩になるでしょう」
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繰り返しになるが、35歳転職限界説は事実としてないという。とはいえ、人生の転換点になるため大きな覚悟が必要なのも事実。井端氏の語るテクニックや理論を活用して、より多くの人が満足のいく転職を成功させられるよう願う。
<取材・文/Mr.tsubaking 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>