ミニストップが“ソフトクリーム専門店”を出すワケ。「飲むソフトクリーム」な味に驚き
連日暑い日が続くと、冷たいものがほしくなる。しかし、「ソフトクリームが食べたい」、そう思ったとき、すぐに思い浮かぶ専門店は不思議とない。アイスクリームやクレープ、ドーナツなどであれば、それぞれ真っ先に思い当たる有名チェーンがあるのに、ソフトクリームで覇権を取った専門店はいまだないのである。
そうしたなか、「ソフトクリーム専門店」への参入に名乗りを上げたのは、なんとコンビニチェーンのミニストップ。たしかにミニストップの看板商品としてソフトクリームは定着しているものの、なぜ「MINI SOF」として専門店化したのか。
ミニストップのファストフードで1番の売上
「実は、ミニストップのファストフードで1番の売上を誇るのがソフトクリームなんです」と話してくれたのは、「MINI SOF」で商品開発を一手に任されている小田光さん。
ミニストップがソフトクリームを販売開始したのは1980年の創業時から。発売当初は鮮度や品質の問題から、人気・売り上げともに奮わなかったそうだが、1990年代頃からは一転して支持を集めてトップ商品にまで成長。
小田さんによると、「MINI SOF」ではソフトクリームのデリバリーやテイクアウトにも対応しているそう。どうやってデリバリーを可能にしたのか、人気の秘密はなんなのか、なぜ専門店化に踏み切ったのか……。あらゆる疑問を包み隠さず教えてもらった。
念願叶ってのソフトクリームの専門店化
「ミニストップのことをもっと知ってもらいたい、それが最初の目的です。全国展開していないミニストップは、たとえば中国地方には1店舗もありません。ですが、ミニストップのソフトクリームを他社の店舗様で販売してもらう『ウィズミニストップ』の形態で好評いただくことで、全国的な認知度アップに繋がっていることを実感していました。
お客様にとっても、会社としても、ミニストップの顔といえば『ソフトクリーム』。それをいっそう推し進めて、『ソフトクリームといえばミニストップ』にするのがわれわれの夢のひとつです。
過去にも専門店化の話はなかったわけではないのですが、実現にはいたっておりませんでした。現社長の直轄の企画として、念願叶って専門店の『MINI SOF』が出店できたのです」