怒鳴り声の目的は…マンションの隣人との“騒音問題”が、まさかの結末に
コロナで当たり前になったテレワーク(リモートワーク)。しかし、時には思わぬ失態を晒してしまうケースも……。そこで、「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「やらかしリモート事件簿」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2020年08月08日、情報は掲載当時のものです)。
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外出自粛期間中、「テレワーク鬱」や「在宅鬱」など、コロナウイルスの拡大がもたらす精神的な苦痛についての話題をよく耳にすることになりました。
税理士事務所に勤務している杉浦翔平さん(仮名・26歳)も、リモートワークに慣れてきた頃、精神的にかなり追い詰められていたのだとか……。
隣の部屋から怒鳴り声が
「リモートワークが始まって1か月ほどした頃に、仕事が全く手につかなくなってしまったんです……。すべては、隣人が発する声のせいでした」
隣に同年代の男性が住んでいることは知っていたという杉浦さんですが、これまでは特にトラブルもなく過ごしていました。
「電話かリモート会議なのか、隣人がとにかくものすごい声で怒鳴るようになったんです。声の感じからして、部下を追い込んでいるんじゃないかと思いました」
その様子は、杉浦さんに過去の嫌な出来事を思い出させたとか。
「中学生の頃にバスケ部に所属していたんですが、顧問の教師に標的にされたことがあったんです。試合でミスをすると烈火のごとく怒鳴られました。だんだんとミスするのが怖くなってしまい、大好きだったバスケもできなくなって退部することになったんです」
仕事が思うように進まない…
そんな隣人の声を聞き続けるうちに、杉浦さんは仕事のペースを乱されていきます。
「声は毎日聞こえてくるわけではないんですが、数日に一度聞こえてくる状態で、そのたびに嫌なことを思い出したり、怒鳴られている人のことを考えてしまって、仕事が全く手につかない状態になってしまうんです」
そんな状態が2週間ほど続き、気づけば杉浦さんの仕事の生産性は散々なものに。
「事務所での業務と比べて明らかに作業量が落ちているので、上司にはサボってるのではないかと疑われるようになって、すごくショックでした」