投資で勝っていく人の素質とは

――投資を始めたことがない人はお金が貯まったら投資を始めようと考えがちだと思います。いくら貯金ができたら始めればいいのでしょうか。

臼田：例えば、昔は退職金でいきなり投資を始める人って多かったんですよね。数百万から数千万円を一度にガバっと。ずっと投資をしなかった人が「退職金でまとまったお金が手に入りました、そこで初めて投資します」だと、うまくいくわけないです。お金が少ないうちから始めることで経験を積んで、ある程度まとまったときに良い運用ができてこそ価値があるんです。お金がまとまってから勉強したり実践するのだと遅いんですよ。

――つまり、むしろお金が少ないうちに始めたほうがいい？

臼田：はい、お金がないうちからやったほうがいいです。例えばPayPay証券なら1000円から始められますし（笑）。儲けや損失よりも少額からでも始めて将来のために学び経験を積むメリットが大きいから、お金がなかったり、若いうちから始めることをオススメしたいです！

投資に失敗する人の共通点

――ニュースを欠かさずチェックして、商品とマーケットの原理をいくら学んでも必ず成功するわけではないのが投資です。投資における実力とはなんでしょうか。

臼田：投資って、究極的には金融商品を売るか買うかっていう判断なので、その判断の精度に尽きると思います。もちろん、的確な判断をするために「役立つ材料」をいかに集めて「自分なりに理解できるか」という能力も重要ですし、投資や資金を管理する能力も大事ですし、精神的、性格的な面もすごく大きいです。

　すごく勉強をして、ちゃんと経済に詳しくて、普段は聖人君子みたいな人が、いざ投資をやると目の前で起きていることに熱くなって、頭で理解していることと反対のことをやっちゃうことって、めちゃくちゃあるんですよ（笑）。