社交的キャラでも私生活はぼっち…「誰にも相談できない」29歳男性の悩み
転職や移住を考えるように…
「現在の自分が本当の素で、社交的なキャラを演じていただけなのかなって。以前は義務感のようにプライベートでもSNSに投稿してリア充っぽいことをしてましたが、今は仕事絡みの情報をアップするだけ。広告代理店の営業なので仕事絡みの飲みの席を完全になくすことはできませんが、前のように無理するのはやめました。偉そうな言い方をするなら、1人で過ごす時間を取ることで心のバランスを保つような感じでしょうか」
最近は自分の中でも少し余裕が生まれ、休日には外出することも。お気に入りは行き先を決めずに出発する1人ドライブだそうです。
「車には釣り道具一式を積んだままにしており、気が向いたら釣りをしたりマイペースにのんびり過ごすことを心がけています。ただ、いつも田舎のほうに車を走らすため、移住したいって気持ちが膨らんでしまい、最近はネットで移住情報のサイトやリモート勤務OKの転職情報ばっかりチェックしています(笑)。もともと以前から転職は考えていたし、仕事を変えるなら年齢的にもいいタイミングかなって」
孤独な若者に田舎暮らしは向かない?
本人はかなり真剣なようですが、田舎の人付き合いは都会とは比べ物にならないほど濃密だと言われています。村山さんにとってはハードルが高そうな気もしますが……。
「同じ付き合いでも仕事絡みとプライベートは違うと思いますが、田舎暮らしの経験がないので確かに不安はあります。けど、いきなり家を買うつもりはないし、まずは賃貸でお試し的な移住からでしょうね。昔の友達とすっかり疎遠になってしまい、そのあたりの相談を誰にもできないのが目下の大きな悩みですけど……」
移住を機に孤独から脱却という可能性もありますが、ここはもう少し慎重に検討すべきかもしれませんね。
―特集・若者の孤独―
<TEXT/トシタカマサ イラスト/zzz(ズズズ、@zzz_illust)>