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社交的キャラでも私生活はぼっち…「誰にも相談できない」29歳男性の悩み

コラム

 職場では社交的で人間関係に問題がなさそうに見えても必ずしもその人の本当の姿とは限りません。実は、会社で上手く立ち回るために装っているだけで、そう振る舞うことにストレスを感じている人もいるのではないでしょうか

釣り

釣りやドライブなどに出かけることもある村山さん。いつも1人だという

 プライベートで上手くガス抜きできればいいですが、なかにはそれが苦手な人も。現に仕事以外では家にジーッと閉じこもっているケースも珍しくなく、広告代理店に勤める村山昌太さん(仮名・29歳)もまさにそんなタイプ。オンとオフでは別人かと思うほどキャラが違うといいます。

土日は寝間着でボーッと…

「以前は土日になると家で寝間着のままボーッと過ごしてました。コンビニにすら出かけず、食事も家にストックしてる食料で済ますか、ウーバーイーツ。今は月の半分は出社していますが一時期は完全リモート勤務だったため、そのときは家から1週間まったく外に出ないなんてことも1度や2度ではなかったです

 会社からの通達で現在は取引先や上司・同僚との飲食自粛も解除。コロナ前ほどではないものの接待や飲み会も再開されています。

「同じ会社ならまだ断ることができますが、ちゃんとした接待でなくても仕事関係で繋がってる方との飲み会が多いんです。営業だから不参加ってわけにもいかないので……。仕方なく場の盛り上げ役を買って出たりしますけど、ぶっちゃけ無理をしています(苦笑)

社交的な人物を演じることに疲れた

診察券

心療内科の診察券。お守り代わりに持ち歩いているという

 ただし、昔からそうだったわけではなく、20代半ばまで今のように無理をしている意識は全然なかったとか。むしろ、仕事終わりには自分から同僚を誘って飲みに行ったり、休日も学生時代からの友人たちとよく遊んでいたそうです。では、一体何が彼をここまで変えてしまったのでしょうか?

「自分でもよくわからないんです。でも、就職してすごく忙しくなり、土日もクライアントのイベントなどに駆り出されることもあり、憂鬱だったり会社に行きたくないって思う日が増えていました。そのせいか仕事以外で人と会うのが嫌になっちゃって。

 ひょっとしたらうつ病にでもなったのかと思い、心療内科で診てもらったこともありましたが、結果は異状なし。不眠症で夜なかなか眠れないというのはないですが、本当に問題ないのかなって不安は今もあります

 それでもコロナ禍で在宅勤務となり、アフター5の付き合いから解放。しばらく自宅にこもる生活が続きましたが、その状況が「ストレスどころか気楽だと感じていた」とも。

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