世界が注目する26歳サックス奏者が、学生に語った「音楽の可能性」
芸術の秋、街中でも有名演出家の手がけるバレエ団の来日が大々的に宣伝されるなど、賑わいを見せています。
鉄道車両を庭に置ける家を作るのが夢という26歳。この方、実は今世界が注目する気鋭のサックス奏者です。「金賞を目指すだけのコンクール至上主義を変えたい」と、中高の吹奏楽部での指導にも熱を入れる彼の徹底した音楽へのこだわりとは?今、放送開始。#情熱大陸 #mbs #tbs #上野耕平 #サックス pic.twitter.com/Uijy4rQv7h
— 情熱大陸 (@jounetsu) 2018年9月16日
9月16日放送の『情熱大陸』(TBS系)では、サックス奏者・上野耕平さんへの密着取材の様子が紹介され、ネットで話題になっていました。26歳の若き才能のどこが注目されているのでしょうか?
“クラシック”唯一無二の音色持つサックス奏者
上野さんは、22歳のときに「アドルフ・サックス国際コンクール」で世界第2位に選ばれ、サックス界、クラシック界ともに注目されるようになりました。
クラシックギタリストの村治佳織さん(40)は、上野さんの音の魅力を「いろいろなことを工夫されていると思う。でも、出てくる音楽はすごく素直。意図的じゃなく、自然に聞こえてくる」と番組内のインタビューで評しています。
番組中では、東京フィルハーモニー交響楽団をバックにソリストとして演奏を披露した上野さん。サックスといえば、ジャズというイメージを持つ人も多いかもしれません。
そもそも19世紀に生まれ、クラシックとは縁遠い楽器とされてきたサックス。ですが、今回の演奏曲は、サックスのために書かれたという貴重なクラシック曲。ジャズサックスとはまったく異なる音色で、情感たっぷりに吹き上げました。
トラブル続いた中学生時代、しかし…
上野さんがサックスに目覚めたのは8歳。12歳でサックス奏者を志したそう。
やんちゃな性格から荒れた中学時代を送り、吹奏楽部を強制退部になるなど順風満帆とは言えない思春期を過ごしたものの、「サックスだけは吹き続けた」という上野さん。
その後は単願だった東京藝術大学へストレート合格し、在学中にプロデビューを果たしました。