人前で失敗をしたら…恥ずかしい記憶を消すための対処法
心の中で10回繰り返すだけでOK!
ですので、失敗したときは「他人は自分のことをあまり見ていない」「人は他人にはそこまで関心がない」というフレーズを、ぜひ10回くらい心の中で唱えてみてください。すると、自分の失敗など些細なことだと気が付き、冷静さを取り戻せるのではないでしょうか。
また、失敗は愛されるポイントでもあります。人間は完璧な人よりも、どこか弱さや傷を持った人に親しみを覚えるものです。逆にミスを全くしない人と一緒にいると、息苦しさを覚えてしまいます。たとえば、あなたが失敗して後輩の前で叱責されるようなことであっても、「あぁ、先輩でも怒られることがあるんだな。自分も失敗してもいいんだな」と逆に後輩を安心させる要素にもなります。
失敗は必ずしも悪いものではなく、ときに自分をよく見せてくれるものでもある。そう思うと、恥ずかしさを感じる必要はないと気付くのではないでしょうか。
Case2:急に恥ずかしかったことを思い出すとき
日常のふとした瞬間に、恥ずかしかった記憶が蘇ることがあります。遠い昔のことなのに記憶が蘇ってきて、大声をあげたくなったり、叫び出したいくらいの恥ずかしさに見舞われたりしてしまう。
「あのとき、ああすればよかった」「なんでこうしちゃったんだろう……」。考えても仕方がないことなのに、どうしても後悔を伴った恥ずかしさが生まれて、立ち止まってしまうことも決して少なくないでしょう。過去の記憶に引っ張られすぎる傾向がある人は、少し注意が必要です。
なぜなら、我々が思っている以上に、記憶というのはあいまいで不安定なものだからです。ある調査では、学生たちに1週間に起こった出来事を毎週15個ずつ記録させて、これを4か月続けさせました。そして、自分が記録したものと本人とは関係ないダミーの記録を見せて、どれが自分に起こった出来事かを判定させました。