初対面の緊張をやわらげるには?スマホでできる“緩和”の手段
「頼れる先輩」になれる一番の近道
こうした話をお伝えしても、これまでの人生であまり失敗経験がなかったり、失敗したときにさげすまれた経験がある方だったりすると、「そうは言っても、後輩や部下の前では失敗したくない」と思い込んでしまいがちです。
ところが、自分が緊張すればするほど、部下にも緊張が伝染して、負のスパイラルに陥ってしまいます。また、実は失敗が多い人のほうが、相手からは愛嬌や親しみを持ってもらいやすいのも事実。失敗したことがない人なんていないし、上司や先輩が率先して失敗してくれたほうが、部下としてもやりやすいし、気持ちも楽になります。
失敗はあなたの欠点ではなく、むしろ好感度をあげる要素だと覚えておいてください。そう思うだけで、「失敗してはいけない」という緊張感はおさまっていくでしょう。「すごい人だ」と思わせようという意図を感じるほどに、相手も身構えてしまうもの。
自分を売り込むのではなく、相手を受け入れること。それが、「仕事がデキる上司」や「頼れる先輩」になれる、一番の近道だと心してください。
Case2:初めての人と会うとき
初対面の人に会うときは、誰しも緊張してしまうもの。緊張を緩和する良い手段の1つが、「好きなものの写真を見る」ことです。きれいな景色やかわいい動物、自分が好きなタレントさんの写真や大事にしている家族。もしくは、ケーキやお花の写真など、自分の好きなものなら、なんでも大丈夫です。
人間は自分の好きなものを見ると、気持ちがリラックスし表情がゆるみます。面談や面接といった緊張するシーンの本番直前に、自分が好きなものの写真をスマホなどで3秒間ほど眺めるだけで、気分がやわらぎますし、表情もゆるんで緊張感やかたさが取れるので、相手の印象も良くなります。
なお、相手に良い印象を与えたいと思えば思うほどに体に力が入ってしまいますが、結果的には、自分自身を変に武装しないほうが相手には良い影響を与えられます。なぜなら、「相手にこう思われたい」「いい人だと思われたい」という気持ちを持っている限り、身体も表情も緊張してしまいます。すると、その緊張が相手にも伝わるので、どこかぎこちない雰囲気のままで終わってしまいます。