長い移動で“時差ボケ”を防ぐには?そもそもなぜ起きるのか
長距離移動の悩みのタネ“時差ボケ”
海外旅行で、多くの人を悩ませるのが時差ボケだろう。これは、5時間以上の時差がある距離を、ジェット機などの高速機で移動したときに起きる体の不調のことで、そのため「ジェット・ラグ」ともいわれる。
これにより、不眠、眠気、倦けん怠たい感かん、食欲不振、イライラなどの症状が出る。ときには、ひどい吐き気や頭痛で、せっかくの旅行が楽しめなくなる。調査によれば、パイロット、キャビンアテンダントら国際線の乗務員の8割以上が時差ボケを感じるという。
そもそも時差ボケはなぜ起きるのか。人間の体内の器官や睡眠、体温、ホルモンなどの活動は規則正しいリズム(体内時計)で動いている。ところが、急激に時差を飛び越えると、ふだんの体内時計のリズムが乱れるために起こる。とくに、日付変更線を超える日本からアメリカなど東へ向かうフライトの場合に症状が重くなる。
“時差ボケ”を防ぐ方法とは?
逆に日本からヨーロッパなど西へ向かって時計を遅らせる場合は体が適応しやすく、症状も軽いという。時計を進ませるより、遅らせるほうが体のリズムは適応しやすいのだ。
では、時差ボケを防ぐにはどうしたらいいだろうか。まず、出発前の対策としては、1週間くらい前から生活時間を変化させ、徐々に現地の時間に近づけるようにする。機内では、目的地の時間に合わせて睡眠をとるようにして、前もって体のリズムを現地の時間に合わせる。
現地では、「光療法」を実践するのも手だ。夜に着いたら、現地の時間に合わせて眠るようにする。眠れないときは、適量のアルコールの力を借りてもいい。
朝着いたときに眠かったら、3時間ほど睡眠をとり、それ以上は眠らず屋外で太陽の光を浴びる。昼に到着したら、寝るのは夜まで我慢して屋外で太陽の光を浴びる。この太陽を浴びる方法が「光療法」だ。強い光や日光は、体内時計を調整する効果があるため、時差ボケを解消してくれるのである。
<TEXT/エアライン研究会>