積み立て投資の落とし穴。最近始めた人は「損する可能性大」なワケ
株式市場に投資した人が恩恵を受けた
溢れかえったお金は先行きのわからない現実経済に戻ってきませんでした。コロナでステイホーム中、失業者が増え、消費も生産も落ち込んでいる時に、いくら金利が安いからといって工場を建てるたり、お店を開いたりする人はほとんどいません。つまり、産業や投資に金が回らない。
溢れた金はどこに行ったのか。それこそ投資の世界だったわけです。こうして、大幅に下がっていた株価も2020年12月には、たった9か月で3万600ドルまで上がり、コロナで人々も企業ももがき苦しんでいる中で、株式市場に投資している人だけは、バズり上げの恩恵を受けていたのです。その後も米国株価は上げ続け、3万6000ドル台まで上がっていきます。
株式市場に投資していた人だけは大儲け
この動き、実は日本も連動しています。2020年1月は2万4000円を挟む取引をされていた日経平均は、3月には1万7000円割れまで落ちたものの、持ち直して一方的に上がり続け、とうとう2021年2月には31年ぶりに3万円の大台を回復。その後は、3万円を若干下回る展開もあったものですが9月には3万670円というバブル後の最高値を再び更新しました。
コロナで企業も人も困ってる時に、株式市場に投資していた人だけは大儲け。こういう時に投資の本の企画は進みます。周囲にいる投資をしている人はみな儲かっている。私も儲けたい。でもどうすればいいの? 何に投資すればいいの? そうして売れてる本に飛びつきます。
そして、みんながこれで儲かってるのなら、私もしてみよう。儲かれ! 増えろ私のお金! と投資を始めてしまう。しかし、そう簡単には儲かりません。