テニス部で一緒だった友人と再会

「夏祭りの会場でBと再会して、高校卒業後の話などお互い色々話しました。見た目はそんなに変わっていませんでしたが、1年前に仕事を辞めて地元に戻ってきたそうで、いろいろあったみたいです。でも、あえてそれ以上は聞きませんでした」

　他愛もない話で時間がたち、気がつけば祭りもそろそろ終わりに近づいていたそうです。Bさんは喋り足りない様子で、悠人さんもその後特に予定がなかったので、2人は悠人さんの自宅で飲むことになったそう。

「久々だったし、飲み直すということで、僕は実家に置いてある帰省土産で買った日本酒を取りに帰ったんです。誰かにあげるために、ちょうど余分にもう1本買ってあったのを思い出して……」

　悠人さんは、途中でBと別れて自分の実家へ向かったそう。

既読無視していたもう1人の同級生と遭遇

「実家で日本酒を紙袋に入れてすぐにBの自宅に向かいました。そしたらなんと道端でAと遭遇してしまったんです！ お祭りの会場では運良く会わなかったので、完全に油断していたのですが、とりあずLINEの返信ができなかったことを軽く謝ったんです」

　謝ったものの、その場は気まずい雰囲気になってしまい、耐えかねた悠人さんは今からBさんと飲むということを伝え、Aさんも一緒に来て飲まないかと誘ったそう。

「Bの名前を出した途端、Aが顔色が変わり『行っちゃダメだよ！ Bに会っちゃダメだよ！』と真剣な形相で言われたんです。実は、Aも以前Bに誘われて家に行ったらしく、カネを無心されたらしいんです。で、それを断ったらBの形相がいきなり強面になり、威圧感と恐怖感で1万円札を何枚か手渡したらしいんです」

　Aさんいわく、Bさんは高校卒業後から取り巻きが悪くなって定職にもついていないらしく、Bさんは地元で複数の知り合いに同様の行動をとっていたとのこと。