冷房「つけっぱなし」は得か、損か?無理なくできるエアコン節約術
日射を防げば涼しく過ごせる?
サーキュレーターは、昔ながらの扇風機よりも効果があるものだというイメージがありましたが、そもそも得意分野が異なっていました。その他、部屋の室温を下げるために絶対にやったほうがいいのは、「日射を遮ること」とのこと。
「夏場に部屋の中へ流入する熱の7割が窓からと言われています。よしずやすだれ、日よけタープなどを利用して日射が窓に当たらないようにしてください。カーテンなどで日光を避けるのも良いですが、窓自体には日が当たっている状態になるので、窓が熱を持ちそれが輻射(ふくしゃ)熱となって部屋を暑くします。
なので、できるだけ日射は外側で防ぐほうが効果的です。在宅していない時や、寝室など日中使わない部屋も、できるだけ日射対策をしましょう。夜になってからの部屋の暑さが変わるので、節約に繋がります」
就寝時はどうするべき?
オン派とオフ派ではっきり分かれそうなのが就寝時。筆者は汗だくで覚醒するのが嫌なのでつけたまま寝ていますが……。どうするのがベターなのか気になります。
「設定温度を高めにした上、つけっぱなしで寝るのをおすすめします。タイマー機能で電源が消えるようにしても、暑くて目が覚めて再度電源をつける……なんてことを夜中に何度も繰り返すほうが、睡眠の質の悪化に繋がります。それに、前述の通り消費電力がかさんでしまいますからね」
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まとめると、「暑い際には原則つけっぱなし推奨」「除湿機能は夏に不向きなので使わず冷房機能を使用」「冷却効果を高めるにはサーキュレーターより扇風機が有効」「昼間の日射対策が夜間の快適さに繋がる」「寝る際もタイマー機能を使うより、つけっぱなし推奨」ということ。
賢くエアコンと向き合って、まだまだ続く猛暑を乗り切っていきましょう。
<取材・文/浅原浩 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>