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コロナ苦境のタクシー業界「大幅な売上減から人手不足に」運転手が語る現状

ビジネス

1年続いたコロナでの売上減少

タクシー

運転中の佐藤さん(仮名)

 全国を対象とした緊急事態宣言は5月14日に解除されたが、北海道を含む8つの都道府県は引き続き宣言が延長された。約1か月半にわたって続いた緊急事態宣言がようやく解除されたのは5月25日のこと。

 それ以降は、北海道が制定した新型コロナウイルス感染症対策に関する基本方針に基づき、6月1日~7月31日まで、3つのステップを踏む段階的緩和が実施された。

「7月に入ってからは少し売上が戻りましたが、それでもコロナ流行前の水準には到底届きません。コロナ禍による売上減の影響は、結局1年ほど続くことになりました

夜8時以降の営業自粛で5時間勤務

 佐藤さんの会社でも、コロナ禍の影響で業績が大幅に落ち込んだのを、黙って看過していたわけではない。何とか経営状態を持ち直すために、さまざまな工夫を採り入れた。

「まずは先ほども言った通り、営業時間の短縮ですね。緊急事態宣言下では夜8時になると人通りが途絶えるので、15~20時までの5時間勤務となりました

 シフトについてもタクシー需要を鑑み、大幅な調整が入った。

「うちには正社員と嘱託社員がいるのですが、タクシーの需要が落ち込んでいるので、それまでと同じように稼働させていても供給過多になります。そこで会社から、シフト制で半月ずつ休業させると通達されました」

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