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自分が炎上したらどう対処すべき?クリエイターが知るべき新常識

ビジネス

炎上を放置したほうがいい場合もある

山田邦明

山田邦明『クリエイター1年目のビジネススキル図鑑』(KADOKAWA)

【3.対策を検討】
 批判の数が多く、このまま放置すると収拾がつかないような場合には、対策を検討します。ただ、ここで思ったままの謝罪をしてしまうと、「謝っているということは、このクリエイターは悪いことをしている=批判してもいい」という認識が広がり、さらなる炎上につながる場合もあります。

 すぐに謝罪をするのではなく、認めるべきことと認めないことをしっかり区別して、対策をしていきましょう。この部分については、1人で判断してしまうと思いがけない被害の拡大になるので、弁護士に相談してください。効果が全然異なります。

【4.放置を検討】
 炎上したという事実だけが独り歩きし、よく見ると実際の批判は少ないということがよくあります。その場合に、謝罪をすることで今までは目に触れていなかった方々の目に触れて、そこから本当の炎上になるということもよくあります。クリエイターとしての仕事には影響なく、何ら対策が必要だとは思わない場合、そのまま放置することもありなのです。

 正直、クリエイターは、創作によって世の中をざわつかせることもあります。作品が尖れば尖るだけその可能性は高まります。その際に大切なのは、自分の信念に従って炎上したなら、それは「仕方ない」と思い切ること。自分が大切にするのは、クリエイターとしての名誉なのか、自分の心の安定なのか、友達からの評判なのか……。本当に守りたいものをあらかじめ決めておくことだと思います。

<TEXT/しろしinc.CEO 山田邦明>

クリエイターパートナー事業を展開する「しろしinc.」CEO。岡山県津山市出身。京都大学法科大学院を卒業後、スタートアップ向け法律事務所で弁護士として活動。知的財産や資金調達に関する契約業務などに従事。 その後エンターテインメント会社アカツキに初期からジョイン。管理部門の立ち上げ、IPO業務の主担当として、上場に貢献

クリエイター1年目のビジネススキル図鑑

クリエイター1年目のビジネススキル図鑑

漫画家、動画配信者、音楽制作者、イラストレーター、ライター etc.あらゆるクリエイターが「だれに聞けばいいかわからない…」と悩むビジネスのはじめの1歩を、クリエイターのビジネス支援を行う著者が、図解で解説

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