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慶応大生が立ち上げた話題の「歩く広告バイト」。効率よく稼ぐコツを聞いてみた

ビジネス

質の低い広告を流したくなくない

 2020年7月30日、小野塚氏はディップ株式会社主催のあらゆる学生のスタートアップに対して支援を行うプログラム、「ガクセラレータープログラム」にストチャー!のアイデアで参加して、最優秀賞受賞。それをきっかけに、新たな屋外広告の実現を模索し続け、今につながる収益モデルも決めていたという。

「企業の広告活動を自分たちでおこなわずユーザーに託す方法をとっています。現在は90社前後の依頼があり、そのなかでも70社に厳選しています。

 ユーザーのなかでも気にしていた方が多かったのですが、弊社は質の低い広告を流したくなく、ひとつの映像作品のような広告を出したいと思っています。例えばYouTubeの広告コンテンツもどんどん質が落ちていますよね。そういうのが好きではないんです。

 弊社はASP(アフィリエイトサービスプロバイダー。広告主とアフィリエイターの仲介業者)を使っていません。例えばブログを書くときに『A8.net』(無料ASP)に登録すると、勝手に広告が自分のブログに出てきます。ASPに通すと、どうしても質の低い広告も無限に出てきてしまうことが多いんです。そうではなく、しっかり人の目で判断して広告を出せるか見極めるようにしています」

クラウドファンディングを視野に

完売したストチャー!バッグ

完売したストチャー!バッグ

 また、ストチャーバッグはすぐに完売してしまたというが、これは小野塚氏の予想に反したことだった。

「正直、ここまで注目されるとはまったく思っていませんでした。『300個あっても余るだろうな』と言うくらいのスタンスでいたんです。今は再販に向けて、クラウドファンディングの立ち上げを考えています。バッグが欲しいと言ってくださる人が多いので、その人たちからどんな機能が欲しいかなどのアドバイスをもらいながら、ユーザーさんと一緒にバッグを作っていけたらと思います」

 製造は中国の工場に依頼しているのですが、情勢や円安などで値段も変わってくると思います。円高になれば別ですが、販売価格が5500円より下がることはないと思います

 ちなみにストチャー!の仕事は、バッグなしでもできますが、インプレッションカウントでしっかりした数値を出すには、専用のバッグを使わないとできません。バッグがないと極端に報酬が下がったり、報酬がもらえなくなったりします。そして発見された場合はアカウントに入れなくなる可能性がありますね。電話登録やキャッシュ登録もあるので、二度と登録できなくなります」

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