「面白くなってきやがった」は魔法の言葉。すぐ使える自衛隊流メンタルハック
いつでも「なんとか、なれー!!」と思おう
ただ、どんなに準備をしても不測の事態は絶対に発生します。「道がゾンビであふれかえっている」や「家ごと異世界に転生してしまった」などハリウッド映画やライトノベルにありがちな展開になるかもしれません。
そうしたときに、「ワワワ……絶体絶命ってコト?」と悲観的に考えすぎると心が打ちのめされてしまいます。そうしたことを避けるために行動に移すときは、「なんとか、なれー!!」とあくまでも楽観的でいることが重要なのです。
そして辛いときを乗り越えるために、考え方や口癖を工夫するのがいいでしょう。辛いときには「辛いことは始まれば全ては終わったようなもの」や「時が解決する」と考えることをお勧めします。永遠に終わらない出来事のように思えても、どんな物事も必ず終わりを迎えるからです。
「面白くなってきやがった」は魔法の言葉
私も35度を超える猛暑の中で行軍をしたときや、自衛隊退職後にブラック企業で虐げられたときは「無限地獄に陥った」と思ったものですが、全ては時が解決しました。辛いときがずっと続くと思うと気が滅入ってしまうので、まずはその思考回路から抜け出したほうがいいです。
どうしても不安を感じたときには、「さて面白くなってきやがった」と言ってみましょう。これは『ルパン三世』の次元がピンチのときに口にする言葉ですが、パニック状態になりそうなとき、「さて面白くなってきやがった」と言うと、不思議と不安に押しつぶされなくなるのです。
自衛隊では、日常の訓練であっても様々な場面でこの言葉を使って乗り越えることができます。たとえば、大雨で泥まみれになっても「面白くなってきやがった」と言えますし、足の皮がむけてしまっても「面白くなってきやがった」と言えば「辛い、やめたい」という気持ちに支配をされずに済みます。
またネガティブなことを言わずに済むので、周りのメンバーにもいい影響を与えることができるでしょう(自分のミスで「面白くなってきやがったぜ」と言うとガチギレされますが)。