デートスポットもますらお流になりがち

　ますらおは、デートの場所も男らしいところを見せようとします。一緒にハイキングに行けばほぼ登山に近い健脚コースを選び、リュックに山盛りにグッズを詰め込んで汗水たらして彼は登るでしょう。キャンプに行く場合は、朽ち果てたバンガローが点在する世界の終わりのような場所を予約することもあります。

　そうした場所を選んだ理由を聞くと、「ここが今まで来たキャンプ場で最高」とキャンプ通のようなことを答えるでしょう。そしてなぜかキャンプに来ているのに、「ちょっと運動してくるね」と言ってランニングウェアに着替えて、走って30分ほどどこかに行ってしまいます。

恋人から一般社会を学んでますらおは成長していく

イラスト＝原田みどり（提供＝KADOKAWA）

　痺れを切らして「今回は私が宿泊場所を決めるね」と言って、美味しい朝食ビュッフェのあるホテルを選んだ場合も注意が必要です。ますらおは基本的にお腹が空いているので、お腹一杯食べようとします。そしてホテルの朝カレーを皿から零れ落ちそうなぐらい大盛りにし、ベーコンと焼きのりなども親のかたきのように取ってくるのです。

　そんな姿を見て、恋人が「ちょっとやめて」や「ここはこうして」と言うと、ますらお達は「あっ！ これは社会人としてNGだったのか!?」と学びます。このように恋人から一般社会を学ぶ人達も多く、徐々に一般社会に適合できるようになります。

　ただあまりうるさく言ってしまうと、ますらおが「怒られてしょんぼりした犬」みたいになるので、適度に伝えるようにしましょう。