付き合ってはいけない自衛官の見分け方。元陸上自衛官が見た“恋愛事情”
「陸上自衛隊」と聞くとどんなイメージを思い浮かべるだろうか? 戦車に乗る姿や、厳しい訓練に勤しむ様子を思い浮かべるだろう。一方で、彼らの「オフ」の姿はあまり知られていない。
愛とユーモアにあふれた「ますらお(益荒男。本来はりっぱな男、勇気のある強い男の意だが、ここでは「陸上自衛官」を指す)ライフ」を描いて、Twitterフォロワー15万人超えという元陸上自衛官の“ぱやぱやくん”さん(@paya_paya_kun)。
そこで、ぱやぱやくん(著)・原田みどり(イラスト)『陸上自衛隊ますらお日記』(KADOKAWA)の一部を再編集して紹介する(以下、同書より抜粋)。
悲劇!普通のデートが分からないますらお達
ますらおにとってはデートも難題です。彼らは「恋愛をあまりしてこなかった」&「自衛隊社会で生きている」というレールを走っているので、行き先が迷走していくことが多いからです。
もちろん「初めてのデート攻略ブック」などのHow to本を読み込むマメな人もいますが、「いつも通りいけば問題ない!」と謎の自信で臨んでしまう人達もいます。
ますらおはデートも倍速
まず、陸上自衛隊では「早ければ早いほどいい」という文化があるため、ますらおは「歩く速度」「食事をする速度」などが普通の人よりも1.5倍ほど速いです。動画の倍速のようなスピードで日常生活が進んでいきます。駐屯地の中や隊員同士でいるときはいいのですが、デートでは相手は一般人ですので、まずスピードについていけません。
さらに腕時計をやたらとチラチラ見ます。中には10分おきぐらいに時間を確認する人がいるので「デートがつまらないのかな……」と思われるかもしれませんが、安心してください。彼らは正確に時間を確認し、「ここを10分後に出て、次の地点である映画館まで移動時間は5分で……」と脳内で残された時間を計算しているだけです。
そして、いつも17時ぐらいに食事をしているので、夕方になるとお腹が空いて仕方がありません。一般社会よりも早い時間ですが、彼らはソワソワし「そろそろご飯食べようか」と言って店に行き、パスタの特盛を食べます。12時にカツ丼の大もりを蕎麦屋で食べていてもお構いなしの胃袋なのです(そしてあっという間に平らげます)。