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UberEats配達員のツラい体験談。高校生から「うわ、かわいそ〜」と嘲笑

ビジネス

工事現場の警備員さんがなぜか横柄?

 月30時間ほど、さまざまなフードデリバリーを兼業している筆者も、吉宗さんと似たような経験をしてきた。

 東京都内をバイクで配達しているが、車からの幅寄せは数えきれない。筆者もUberEatsでマンションへ配達へ行った際に、酒に酔っていたであろうマンション住人の中年男性から「お前? いい年してかわいそう」「なんだ? やるのか」などと挑発されたことがある

 また、配達先へ向かう際、経路がたまに工事でふさがれていることがある。地図をみて走っているので困ることもあるが、工事現場の警備員さんの態度がなぜか非常に横柄なときがある。たまにではあるが、配達バッグを背負っているときにそれは起こる。配達員に対しては、なんとなくだが威張れる気分になるのだろうか。

配達パートナーは「個人事業主」

Uber Eats

※イメージです

 また、筆者のこれまでの経験からすると配達員に対するクレームや素行の問題などがフードデリバリーの運営者に報告された際、彼らは配達員に一方的な通告を出すのみで、配達員にも平等に事情を聞くなどの対応はないようだ

 というのも、ほとんどのフードデリバリーでは、配達パートナーは被雇用者ではなく、あくまでも「個人事業主」であるため、それが配達中のトラブルであっても運営側は関与してこないのだ。

 最低限の社会的保障も得られず、事故のリスクを背負いながら、混雑する道路を日々走り抜けている配達員たち。生活のためにフードデリバリーを続けている人も多いが、生涯それで生活していけるとは誰も思わないはずだ。立場はどうあれ人は人、お互い傷つけあうことは止めないか? フードデリバリーを始めて、筆者もそう願う日が増えた。

<取材・文・撮影/逆撫太郎>

東京都出身。高校中退後、多くのアルバイトをしながら、惨めな人生経験を積む。バックパッカーとなり毎年海外へ出陣する。国内外より物品を仕入れて日本で物販に専念しつつ、よりよい人生を今も模索し続ける中年男性!

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