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同僚に嫌われたくない、仕事を頼めない…「職場の悩み」を精神科医に聞く

学び

 仕事に関する悩みが多くて、毎日しんどいし会社に行きたくない……。もし、こういった思いを胸に抱えているなら、何とか手を打たなければ、いずれパンクしてしまうことだろう。

悩むビジネスマン

画像はイメージです(以下、同じ)

 とはいえ、誰に何を相談したら良いかわからない……心情を吐露するのが恥ずかしい……。そんな人のために今回の記事では、SNSや講演、書籍にて世間一般に、メンタル面の健康について発信している精神科医・産業医の井上智介氏@tatakau_sangyoi)に悩みのシチュエーションごとに具体的な解決策を聞いた。

うざい同僚への対策は?

 こんな人はいないだろうか。職場で同僚に日々マウンティングされている。「うざい」とは思っているものの、態度に出しづらいし、その気力もない。しかし不快は不快で正直つらい……。この場合、井上氏はどのようなアドバイスをしてくれるのだろうか。

「上司に相談して、同僚に注意してもらう方法もあります。しかし、その後に同僚との関係がギクシャクする覚悟も必要なので、あまり現実的な方法とはいえないかもしれません。そうなると、自分の防御力をいかに高めるかがポイントになってきます。物理的な距離と心理的な距離を意識してみましょう。

 物理的な距離を取るには、単純に接触の機会を減らすことです。例えば具体的には、部署を変えてもらうように相談したり、週1回でもリモートワークを検討してもらったりといったところです。さらに、できるだけ対面での会話する機会を減らして、必要なことはメールやチャットを活用したコミュニケーションをとることも有効です。

 心理的な距離を取るためには、『何を言われても自分には関係ないや』と割り切って相手に関心を持たないようにすること。また、心のなかで『この人はいろいろな人から嫌われていそうだな』と、あえて上から目線で評してみるのも悪くありません」

ミスったときの立ち直り方は?

井上智介氏

井上智介氏

 仕事でミスをしてしまった際、上司からネチネチとした説教を受けたら、なかなかメンタルが立ち直らないこともあるだろう。

「ミスをしてしまったのが事実なら、周りがネガティブな反応をするのは仕方がないことでしょう。けれども、気にしていても結果がくつがえることもありませんし、考えすぎても気分が落ち込んでしまうばかりです。そのため、このようなときは『結果に至るまでのプロセス』を振り返ってみてください。

 まず、再発防止を意識すべきでしょう。そのミスが、どういったプロセスでどのように注意をすれば防げたものなのかを確認します。そして、周りに共有することで、組織としても、次のミスの防止につながります。

 次に、自分の労をねぎらうべきでしょう。確かに結果はよくなかったけれど、過程においては一生懸命に努力をしたはずです。結果だけで全否定する必要はないですし、周りの反応に左右され過ぎないように、頑張った姿勢や取り組んだ工夫などを自分で褒めてあげましょう

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