32歳で5億円「日本一売り上げるホスト」が語る、“頂点への登竜門”
型破りなホスピタリティを実現する技
また、型破りなホスピタリティの実現には、情報の蓄積が必須です。駆け出しで先輩ホストのヘルプについていた頃は、職業別の働き方、給料だけではなく、ホストに通う動機など、お客様との小さな会話から情報を拾って、引き出しを増やしていきました。
今でもヘルプに入ってくれる後輩がお客様の心情や状況を伝えてくれるので、それらを集約して次のサービスに生かしています。
それに俺は、一人で座っているお客様と、化粧室から付き添いなく席に戻るお客様を比べると、後者のほうが見栄えが悪く、女性に恥ずかしい思いをさせていると考えています。お客様が化粧室に入ったら、たとえ俺のお客様でなくても、出てきたタイミングでおしぼりを手渡しできるよう、常に見計らっています。
「俺はちゃんと見ているから安心して」という振る舞いが、お客様に感動を与え、俺をオンリーワンの存在として輝かせる。
お客様を徹底的に観察し、機微に聡くなれ
接客以外でも、情報の蓄積や気遣いは、お客様との信頼関係を築くうえで効果的です。当たり前ですが、お客様にむやみやたらとメッセージを送ると、「返事を送ってあげないと」と煩わしくなってしまいます。
ですが、生活や仕事のリズムを把握していれば、お客様の手が空くちょうどいい時間帯に送れます。生活リズムが合わなくても、事前に俺の睡眠時間を伝えれば、お客様は返信がないことへのストレスを感じずに済みます。
泥臭いですが、SNSの発達やDXの進展によってお金の稼ぎ方が自由になった結果、客層は広がり、お客様のニーズも多様化しています。マニュアルを捨て、お客様を徹底的に観察し、機微に聡くならないと、俺のような時代の寵児にはなれないのです。
【3つの誓約】
<誓約1>
観察、洞察、考察。マニュアルを捨ててお客様の心の底を覗け
<誓約2>
極上のブランド体験を与え続けてお客様を心酔させろ
<誓約3>
時代の寵児になるために目利き力と洞察力を鍛え機微に聡い人になれ!
<構成/キンゾー 撮影/長谷英史>