恒松祐里23歳が語る、20代で起きた意識の変化「ゴールはひとつじゃない」
ステキな座長として記憶に残る“あの女優”
――座長として意識したことはありますか?
恒松:最初は何か意識したほうがいいかなと思っていたのですが、真ん中に立つ立場として、何をするのが正解なのか、まだよく分からなくて。結局ほかの現場と同じように、役に近い状態で現場にいました。
――これまでに先輩たちの姿を見てきて、座長としてステキだったと印象に残っている人はいますか?
恒松:みなさんそうですが、いまパッと頭に浮かんだのは『5→9~私に恋したお坊さん~』(’15)というドラマでご一緒した石原さとみさんです。すごくフラットに現場にいらして、全員のことを気にかけて話しかけてくださって、暖かな太陽みたいでした。主演を務められる方々は、基本、フラットに現場にいる方が多い印象です。私もこれから私なりの正解を見つけられたらいいなと思っています。
「私は私」「ゴールはひとつじゃない」
――ここ数年特に注目作への出演が続いていますが、20代に入って意識のうえで変化してきたことなどはありますか?
恒松:高校生くらいのころは、周りの友達がどんどん活躍していく姿を見て、焦っていた時期も正直あったと思います。でも19歳、二十歳くらいになって、「私は私だし」という気持ちが強くなりました。
二十歳以降は、「周りに左右されることなく、自分のテンポで行けばいい。進んでいることは確かなのだし、ゴールはひとつではないのだから」と思うようになりました。もしかしたら、自分のことをより好きになって、貫けるようになったのかもしれません。