元ユニクロ上席執行役員が明かす「恥ずかしい失敗」と「悩み相談のコツ」
ユニクロのなかでNo. 1の勉強家は…
――印象に残っているところはありますか?
神保:商売がすごく大好きで、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントを本気で信じて経営をされています。結局のところ、一番努力されていて、常に自ら先陣に立っていらっしゃいました。
よく「神保くんのことだから読んだかもしれないけど、この前、この雑誌に物流の改革の記事が出ていたからコピーとって持っていって」と言われることがありました。恥ずかしながら、すべての雑誌に目を通せていなかったので、読んでない記事もあり、とても助かりました(笑)。
柳井さんはグローバルCEOとして全世界全ての商売を統括しているにもかかわらず、物流の情報を自分で仕入れておられました。13万人の社員のなかで「No. 1の勉強家は柳井正である」と僕はずっと思っていました。
<取材・文・撮影/大川藍>
【神保拓也】
株式会社トーチリレー代表取締役。三菱UFJ銀行、外資系コンサルティング会社を経て、ファーストリテイリングに入社。35歳で史上最年少の執行役員に抜擢。2020年より現職。これまで1000人以上の悩みに向き合ってきた経験を基にした著書『部下・同僚・チーム、あなたの心に火を灯す新常識 悩みは欲しがれ』(KADOKAWA)を2022年に出版