“変身動画”を670万人が注目する25歳TikTokerに聞く「中学で円形脱毛症になった」
小学生の頃はジャニーズに入りたかった
――自分を見つめるという行為は、かつて円形脱毛症を患って辛かったことからの影響があるのでしょうか。
しゅん:円形脱毛症になる以前の小学生の時、美術や音楽が好きで、恥ずかしながらジャニーズ事務所に入りたいといった夢を持っていたんです。それが円形脱毛症になって、その思いにフタをしました。中学3年生が一番ひどい時期で、高校に入っても抜けては生えてを繰り返して、大学3回生くらいまでずっと続いていました。
経過がよくなるにつれて、ミックスチャンネルで妹と双子ダンスを発信したときに、多くの人に見てもらえて、「あ、自分が好きなのは、こういうことなのかな」と改めて気づきました。この病気にならなかったらといった思いは正直ありますが、一度挫折した経験があったことで、クリエイターとして余計に大きなパワーにはなったかもしれません。
「見切り発車万歳」という精神
――しゅんさんの「見切り発車万歳」という精神もいいですね。
しゅん:人間みんな死ぬという無常観が僕にはあるんです。いつかは死ぬけど、今ここで失敗して死ぬわけじゃないから、挑戦してみたらいいと思うんです。リスクを考えることも大事ですけど、何事もやってみないと分からないです。
あと、僕は就職した経験がありませんが、知り合いに、毎日泣きながら会社に通っている子がいるんです。辞められない理由もたくさんあるでしょうが、僕は泣いてまでやらないといけないのかな?と思います。僕なら見切り発車というか、先のことがたとえ分からなくても、そんなにイヤなら辞めていいのでは?……と。