中途半端で飽きやすい…意外と多い「かくれ繊細さん」の特徴と生き方のヒント
「熱しやすく冷めやすい」のは特性
また、かくれ繊細さんが「やりたいこと探し」をやめられないのは、「没頭が深い」のに、「最後までやり通せない」という、2つの相反する自分の特性に気づかず、自信を失った経験がきかっけになっていることがあります。
あんなにどっぷりハマったのに、少したったらあっさりと熱が冷めてしまって、道具だけがぽつんと取り残されるなんてことを経験したことがありませんか?
これは、HSSの特性がそうさせているのですが、アメリカの心理学者のチクセントミハイ博士の研究の「複雑な人たち」の特徴にも、この相反する特性を持つという特徴が含まれています。「複雑な人たち」には、通常は相容れないはずの相反する性格特性が、一個人の中に存在する、という共通点があるといいます。
相反する特性を持つ「複雑な人たち」
次に紹介するのは博士が挙げた、「複雑な人たち」の特徴です(この特徴は、「かくれ繊細さんの特徴」と酷似しています)。
【複雑な人の特徴(『クリティヴィティ― フロー体験と創造性の心理学』より)】
1. 身体的エネルギーがあるが、物静かで落ち着いている
2. 頭脳明晰でありながら、単純な側面も持ち合わせている
3. 遊び心と自制心の両方を持ち合わせている
4. 想像と空想をしながら、現実感覚も持ち合わせてその間を行き来する
5. 外向性と内向性の両極端を漂っている
6. 非常に謙虚であると同時に傲慢(自己批判的であり、自らの創造性に疑念を抱いていると同時に自らの成し遂げてきたことに自信を持っている)
7. 厳格な性役割の固定概念から自由で、両性具有的
8. 伝統的で保守的、かつ反逆的で因習打破的
9. 情熱的であるが、同時にきわめて客観的
10. 孤立と誤解や嘲笑、喪失感と空虚感にひどく苦悩しながら、最善をつくすことをとても楽しんでいる
この10の対となっている性格特性以外にも、
・野心家であると同時に、無欲でもある
・競争好きであると同時に、協調性に富む
・攻撃的であると同時に、慈しみ深い
・繊細であると同時に厳格
・支配的であると同時に従順
という特徴も挙げられています。