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中途半端で飽きやすい…意外と多い「かくれ繊細さん」の特徴と生き方のヒント

学び

 最近は、「やりたいことがあって熱中している」のがかっこいい時代。「やりたいこと」を見つけることができないとますます不安になり、努力が足りないせいだと思って何かを学んでいる人も多い。ところが、たくさんのことをやっているにもかかわらず、「やりたいこと」がどんどんわからなくなってしまう人がいる

悩む

画像はイメージです(以下同じ)

 もし、あなたが自分探しや天職探しをずっとし続けているとしたら、それは「かくれ繊細さん(HSS型HSP)」の特性に由来しているかもしれない。

 自身もかくれ繊細さんである心理カウンセラーの時田ひさ子氏@htokita422)は「やりたいことは、すでに自分の中にある」と指摘する。今回は、時田ひさ子氏の著書『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』(あさ出版)から、かくれ繊細さんの特徴と、「やりたいこと」を見つけるヒントを一部抜粋、再構成してお届けする。

人口の6パーセントは「かくれ繊細さん」

 最近は、アメリカの心理学者のエレイン・アーロン博士の発見した概念「HSP:Highly Sensitive Person」(生まれつき感受性が強く敏感な気質を持った人)が少しずつ浸透してきて話題になることも増えています。

「かくれ繊細さん」とは、この「HSP」の中でも、共感能力が高く繊細で傷つきやすい側面(HSP)を、外向性、社交性、積極性、好奇心旺盛さという別の側面(HSS:High Sensation Seeking)によって表面化しないようカバーしている人たちです

【かくれ繊細さんの特徴】
・大胆な行動をとり外向的なのに傷つきやすく繊細
・誰かに喜んでもらえるなら、自分の気持ちは抑え込む
・おもしろいことや感動することが大好きで、心が洗われるような体験を求めて、さまざまな分野に興味をもつ
・取り組み始めると、集中してのめり込む
・疲れやすく、まわりにペースを合わせ続けられない
・時々猛烈に休みたくなる
・中途半端な人を見るとイライラする
・ゼロから1を生むよりも、1を2にすることが得意

「やりたいこと」をひっこめてしまっている?

セルフチェック

「かくれ繊細さん(HSS型HSP)」セルフチェック

 かくれ繊細さんが「やりたいこと」がわからなくなったきっかけはいくつかありますが、「感受性の強さ」を隠さなければ生きられなかったこともその1つです。もともと、かくれ繊細さんが「やりたいこと」で悩む根本原因は、自らの繊細な特性(HSP)にあります。

 かくれ繊細さんの心は、うれしくても悲しくても大きく揺らぎます。うれしくてテンションが上がってまわりが驚くような大きな声を出せば想像以上に恥ずかしく、情の湧いた相手との別れは、身を切られるように切なく悲しく感じます。

 表面上は平気なフリをしていますが、この大きく揺らぐ心を、どう取り扱えばよいのかと思案しており、反応が大きすぎるとまわりから浮くので、どうしても反応の大きさを隠すことになります

 かくれ繊細さんは、うっかり普通のラインから逸脱しがちな敏感さと感受性の高さを、用心深く隠さなければならなかったのです。それゆえに、何かをしようとしてもまわりの様子が気になり、やりたいことをついひっこめてしまっているかもしれません

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方

かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方

本書は、「中途半端で飽きやすい」「やりたいことがたくさんある」「長続きしない」そんな人が、本当にやりたいことを見つけ、やりたいことに没頭できるようになるための1冊です

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