半年で150万円渡しても足りない…“金の亡者”と化した父親と離れる方法
海外勤務の多い仕事で助かった
「メールには『海外だろうと家を突き止めて行ってやる!』とあったけど、信頼できる人にしか教えていません。それに赴任先はアメリカだから住所がバレてもたぶん大丈夫との自信もありました。父は前科持ちのため、そもそも入国が難しかったからです」
現在はすでに違う国へ赴任していますが、会社を辞めない限りは今後も駐在員生活が続く予定。田代さん自身、海外で働きたくて就職したこともあり、不満はないそう。
「異国ゆえの大変さはあってもストレスではないですね。それに父と距離を置くこともできましたから。入院とかであれば費用の面倒くらいは見ますけど、もう関わりを持ちたくないんです。冷たい人間と思われるかもしれませんが、私にも自分の生活があるし、これ以上かき乱されたくはないので」
父親から離れるために海外勤務の多い専門商社に就職したわけではないですが、結果的にはそれが功を奏したようです。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>
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