電車に乗れずに半泣き!「東京を甘く見た自分」を呪った24歳男の通勤初日
いままでどうにかなっていたようなことでも、環境が変わるとまったく通用しなくなるということもあるようです。普段から気を引き締めて事前準備をしておくことはもちろん、環境が変わるときには、より気をつけておくことが大切だと言えるでしょう。
計画性のなさで叱られていた男性
昔から計画性のなさと時間のルーズさについて、よく叱られていたという菱田俊介さん(仮名・当時24歳)。そんな菱田さんは東京へ遊びにいったときにノリで面接を受け、なんと、採用。東京で就職することになったのです。
「いままで、ノリと『どうにかなる』という気持ちだけで生きてきましたし、それで失敗や後悔を経験したことがありませんでした。だから、ただただ調子に乗っていたのです。引っ越しも、卒業式を終えてすぐの3月下旬には済ませて東京ライフを満喫する予定でした」
けれど、ダラダラと過ごしているうちに日にちばかりが過ぎていき、引っ越しが完了したのは、結局入社する直前になってしまいます。救いは内定式もなく、身元保証書や雇用に関する手続きなど入社手続きに関する書類については、入社式当日でよかったこと。
東京ライフを送っている自分に高揚
「書類関係も、直前になって慌てて準備しました。そんな僕でも、新生活にはワクワクしていて、生まれ変わったぐらいの気分だったのです。入社式の前日は早めにベッドに入り、当日の朝はかなり早めに目覚めて気分も爽快でした」
菱田さんは、小学校以来の朝ごはんを食べてみようとパンをトーストし、目玉焼きとソーセージを焼きます。そしてコーヒーを飲みながら、真新しいワイシャツに袖を通しました。目に浮かぶのは、楽しい東京ライフを送っている自分の姿。
「髪の毛をセットし、鼻歌を歌いながら玄関のドアを開けたのですが、予想していなかった寒さに思わず玄関を閉めてしまいました。4月というのに、すごく寒かったのです。職場へは自転車通勤を予定していましたが、急に嫌気が差してきました」