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データ消去であわや大惨事…オバちゃんパートの「わかったフリ」が迷惑すぎた

コラム

オバちゃんがデータを消してしまった

 そんなとき、なんとオバちゃんがパソコンに保存してあったデータを消してしまったのです。オバちゃんが真っ青な顔で今川さんに報告。けれど、このときの言い訳も「パソコンが、言うことをきかなくなりました。私は、きちんと操作したのに」と、ひどいものでした。

「これは、チャンスだと思いました。ここでしっかりお灸を据えられるかどうかで、今後が変わると思ったのです。そこで、店長と相談。オバちゃんが消してしまったデータは、バックアップが取られておらず、今月中に本社に送らないといけないものだったと伝えました」

 そして、店長からもお説教してもらい、2週間以上かけてすべてデータを打ち直ししてもらったのです。その間もオバちゃんは「わかっているフリ」を繰り返しますが、今川さんはそのたびに、「わかるなら、自分で入力して進めてみてください」と、とことん追い込みます。

2週間かけてお灸をすえたことで改善

私の周りの迷惑な人

「これまではわからなくてもサポートしていましたが、『さっきわかると言っていませんでしたか? わかっていると言っていたのは、どのことですか?』と深堀するように。これにはオバちゃんも焦った様子で、だんだんと『わかっているフリ』が減っていったのです

 2週間みっちりお灸を据えたことで、オバちゃんはすっかり反省した様子を見せるように。それでも今川さんは「データのバックアップを取ってあったからよかったものの、本当はもっともっと反省してもらってもいいぐらいだと思っています」と語る。

 いまもたまに「わかっているフリ」をすることもあるようですが、少しは迷惑ぶりも改善され、いまもパートとして働いているのだとか。わからないことや知らないことは、素直に伝えたり調べたりして、周囲の迷惑にならないよう努めたいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>

-[私の周りの迷惑な人]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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