エステー女性社長が“個性派商品“に根付かせたブランド価値の大切さ。対話に苦労した時期も
自分の軸を持ち、信念をぶらさないこと
外資系ラグジュアリーブランドから、エステーの社長として陣頭指揮を執り、さまざまな改革を進めてきた鈴木氏。最後に、20代のビジネスパーソンへ向けたメッセージを聞いた。
「自分の軸を持ち、周囲から何を言われても、信念をぶらさないことが大切だと思います。若い頃から『こうありたい』と思い続けると、私のような世代になった時にようやく実現できるようになります。まずは楽しいと思えることを見つけ、寝食を忘れるくらい没頭してみてください。苦労を感じる場面もあると思いますが、達成したときには喜びもひとしおだと思うんです」
仕事をするときは必ず白いスーツを身にまとう。髪型もその日の気分で変えたりはせず、いつも同じにする。鈴木氏は社長として振る舞うときに「日用品を扱う企業ゆえのわかりやすさや清潔感」を心がけているそうだ。エステーの目指す空気ビジネスのさらなる発展に期待したい。
<取材・文・撮影/古田島大介>