三流、二流の仕事と、一流の仕事の差とは?才能を伸ばすために大切な3つのこと
才能というと、特別なことだと考えがちですが、まずは得意なことやワクワクすること、人からよく喜ばれること……それらもすべて素晴らしい才能だということに気づくところから始めましょう。
連載の最終回は「才能」についてです。ここではあなたが、自分の才能を見つけて、それを伸ばしていくための方法を作家・経営コンサルタントの本田健氏の著書『本田健の人生を変える1分間コーチング』(だいわ文庫)から紹介します。きっと才能を磨くということが、もっと身近なことに感じられて新しいチャレンジしたくなるはずです(以下、同書を一部編集の上、抜粋)。
三流、二流の仕事と、一流の仕事の差
これから、あなたはどのレベルまで才能を磨いていきたいですか? 三流の仕事をしている人たちは、自分の商品やサービス、労働の質を高めることよりも、コスト削減や、いかに手間をかけないかを考えたりします。そのため、生活できるくらいのお金しか稼ぐことができません。
二流の仕事をしている人たちは、商品やサービスの質はそこそこ高いものの、徹底して仕事の質を追求するところまではやりません。一流の仕事は、得意なことをさらに高め続けるレベルです。自分の才能を見極め、それを100%発揮できる分野を選んでいるため、人には真似できない才能で成功することができます。自分がどのレベルを目指したいのか。それによって自分をトレーニングするメニューも変わってきます。
才能の種をいくつか見つけて、自分なりに磨いているうちに、「この才能をもっと伸ばしたい」「この才能を使って仕事をしたい」という気持ちが出てきます。そうなったら、メンター(師匠)に弟子入りして、才能を磨きましょう。
今、世界的に活躍している人たちも皆、若かりし頃、メンターのもとで才能を磨いていた時期があります。彼らは、メンターとともに過ごすことで、その道でプロとして生きていくために必要なことを学んだのです。そういう時間を、あなたも自分自身に与えてあげてください。
メンターを見つけて才能を磨いていこう
ただメンターといっても、有名で活躍している人ほど忙しいもの。彼らへの弟子入りは、相当の狭き門でしょう。そこでおすすめしたいのが、身近な人への弟子入りです。たとえば、面識もない世界的なトップセールスパーソンへの弟子入りは困難でも、社内の営業成績上位の人に、セールスについて教えてほしいとお願いすれば、いろいろ教えてもらえる可能性は格段に高くなります。
そして、学んだことをすぐに実践し、うまくいった点、うまくいかなかった点を報告するのです。教えた側としては、そういう報告は嬉しいもの。可愛がられて、改善のヒントや営業に同行する機会をもらえるかもしれません。このように、まずは身近な人に弟子入りして才能を磨きます。するとそのうち、セールスの才能が他の人からも認められ、大きな商談を任されたり、さらに優れたメンターに弟子入りするチャンスがやってくるのです。
幸せと豊かさの両方を手に入れている人は皆、才能をまわりと分かち合っています。ぜひあなたも、自分の才能を見つけて磨き、まわりの人と分かち合ってみてください。その先にはきっと、ワクワクすることでいっぱいの未来が待っているでしょう。