「ゴメン、私無理」とLINEで…初お泊まりの彼女が終電で帰ってしまった訳
彼女からのお泊まりLINEに焦りまくる
順調に交際は進み、3か月ほどたったある日の昼休み、彼女からLINEのメッセージがあったそうです。そこには「あのさ。今度の三連休、寛治くん家泊まりにいってもいい?」と。
「いきなり直球できたメッセージに、飲んでいたカフェラテを吹き出しそうになったのを覚えています」
実は西村さん、大学時代に一度だけ女性とお付き合いしたことはあったそうです。でも、いわゆるプラトニックで、女性経験は玄人さんのみだったそう。
「奥手気味な僕にしびれを切らしたんでしょう。でも、僕もそろそろそうなってもいいなと思っていたので、快くオッケーの返事をしました。ただ部屋は、あたり一面オタクグッズで埋め尽くされていましたので、とりあえず、押し入れの中にフィギュアやCDなど、それらしき品々を片っ端から詰め込み。押し入れの座布団とか冬に使う電気ストーブとかをいったん外に出したのを覚えています」
隠蔽工作のため、普段は残業三昧の西村さんですが、彼女が来るまでの数日間、ほとんど定時に退社し、念入りに行ったそうです。
全ての苦労が水の泡に
三連休の初日、A子さんは昼過ぎにやってきました。昼間はピザを注文し、夜はUberで鰻丼を頼んだ二人。出足は順調のように見えました。
「ところがなんです、ちょっと安心してしまったのか、夜になって僕がシャワーを浴びている間になんと彼女が押し入れの扉を開けたらしいんです。当然、その中にはたくさんのオタ活グッズがあり、A子もそれを目の当たりにしまました。僕がシャワーから出てきてた時、すでに彼女は放心状態でした」
気まずい沈黙が続いたのち、A子さんは「今日はごめんなさい。私、帰る」と言って足早に出て行ったそうです。その後、帰りがけの電車の中から、A子さんは詫びる内容のメッセージがLINEで送られてきたも破局。西村さんは苦悶の末、オタクをそこから封印することを決めたそう。でも、半年後思わぬ展開が西村さんを待ち受けます。
「地元の同年代社会人が集まる飲み会で、たまたま自分の横に座った女性がなんとオタクの子だったんです。とりあえずその時はLINEだけ交換して、後日やりとりする中で、なんと推しのグループが同じだったんです。しかも彼女は今でも毎週欠かさずにライブに言ってるらしく」
二人が付き合うようになるまでにはそう時間はかからなかったそう。今では、毎週カップルでアキバに通っているとか。よかったですね、西村さん。
<TEXT/ベルクちゃん>