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国産家電メーカーは苦境…中国発「ハイアール」に聞く“差別化成功”の理由

ビジネス

20周年を迎えても「実用性重視」の姿勢

ハイアール

ステンレス調のコンセプト家電として2018年から発売しているビックカメラでの専売品「URBAN CAFE SERIES」

 また、見た目もガラストップを採用した冷蔵庫やゴールド、シルバーなどのカラーバリエーションを用意し、高級志向の商品も販売しているそうだ。20周年を迎え、今後の展望はどのように描いているのか。

コロナ禍でライフスタイルが一変し、人々の暮らしもより多様化しています。そんななかでも、暮らしに自然と溶け込むようなブランドになれるよう尽力していきたいと思っています。デザインこそシンプルですが、実用性重視の、お求めやすい価格で購入できるのが強みです。

 これからも新生活を始める一人暮らしの方はもちろん、ファミリーやカップルなど新たなお客様にも長く使ってもらえるような家電を作っていければと考えています」

 まさに、ハイアールが展開する商品ラインナップの多さに驚かされた瞬間だった。今後の発展に期待したい。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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