香港便なら1万円の差も? 海外LCCを上手に使うコツ
値段だけではない、国際線LCCのメリットは2都市以上の移動が安くなる
LCCのメリットは値段だけではありません。
日本を発着するレガシーキャリアの国際線は、片道だと割引が効かず高額になるため、往復での購入が前提です。往復とも同じ航空会社を使うことになり、その航空会社が運航する時刻の便しか利用できません。
しかしLCCは1区間ごとに片道で販売されるため、航空会社制約がありません。つまり、利用する航空会社を自由に選択でき、柔軟な日程を組むことができます。
例えば日本-香港-バンコクと巡って日本へ戻る計画で旅行したいのであれば、LCCならば日本から香港、香港からバンコク、バンコクから日本とそれぞれ好きな航空会社を利用できます。
LCCとレガシーキャリアの壁は小さくなっている
アメリカの国内線やヨーロッパ内のフライトなど、近年ではレガシーキャリアでも座席指定や受託手荷物に料金を課すケースが増えています。
例えば今年2月に私が搭乗したカンボジアの国営企業でレガシーキャリアであるアンコール航空では、LCC並のサービスで機内食は出ませんでした。
LCCとレガシーキャリアの明確な区分けはなくなってきており、各航空会社が独自のサービスを展開することで差を出してきているといえるでしょう。
近年では海外から日本を訪れる観光客の増加に伴い、日本各地へ海外LCCの就航が相次いでいます。ほとんどは訪日旅客の利用を想定した路線開設ですが、日本人が利用してもなんら問題ありません。
LCCはデメリットばかり取り上げられがちですが、安く、自由に旅行できるメリットは大きいです。一度、利用してみてはいかがでしょうか。
<TEXT/的場雄一郎>