不動産利回り15%も狙える!2世帯をつなげた「ニコイチ物件」成功の鍵
新築よりリノベ費用3000万円はコスパがいい
予算3000万円をかけ、大がかりなスケルトン工事に踏み切ったのは、長期保有を想定してのことだ。
「新築を建てるとなれば1億円はするので、リノベ費用3000万円は、考え方によってはコスパがいい。デメリットは物件がきれいになっても、築30年という古さは変わらないので売却時に不利になること。ですが私は長期で持つので気にしていません。周辺にライバルとなる物件がほぼないこともあり、築年の古さで賃貸募集が不利だと感じたことはないですね」
物件再生後は医学生需要を見事に取り込み、10%の高利回りを堅持している。
【トーマス高島氏のニコイチ物件】
リフォーム費用:3000万円
部屋の広さ:1R(20㎡ 3点ユニット)→1LDK、2LDK
家賃:5万円→9万円(1LDK)
築40年RC物件をハイセンスなニコイチ物件に
「もし買ったままの状態で運営していたら、その後のコロナ禍で深刻な打撃を受けていたはず。目先のお金にとらわれず、先行投資してよかったです」
女性ならではの感性を武器に、築40年の4階建てRC物件をハイセンスなニコイチ物件として再生中なのは、兵庫県の不動産投資家「DX母ちゃん」氏(@DxMother)だ。
「関西エリアでもかなり好立地な物件なのですが、前オーナーと管理会社がやる気がなかった。もともと9室中5室空いており、さらに購入後には2室が退去となりました」
普通の投資家からすると大ピンチに思える状況だが、DX母ちゃん氏は千載一遇の好機と捉える。
「空室が多いからこそ、ニコイチリノベもやりやすいです。長期で戦うには水回りのセパレート工事はマストだし、単身でもカップルでも使える広めの間取りに変更すると募集ターゲット層が広がります。何より『自分でも住みたいと思える物件』に仕上げるのが私のこだわりです」