青山フラワーマーケットが駅で展開する深いワケ。画期的なディスプレイの秘密も
コロナ禍で花との距離が縮まった
花を特別な日だけのものから日常のものへと広げてきた青山フラワーマーケットだが、世界を覆うコロナではどんな影響を受けたのだろうか。
「最初の緊急事態宣言の際は、オンラインも含めて全店休業になりました。再開してからも、現在まで誕生日会や発表会なども減っているので、ギフト需要はやはり下がっていますね。ですが、全世界共通で観葉植物の需要がすごく増えているんですよ。外に出にくいコロナ禍で、外の世界を家の中に持ってきたいという感覚があるようです。花のある暮らしを始める方も多い印象です。
そのため、まずは花瓶を買おうと初めて花屋に足を運ばれる方も多く、フラワーベースの売上はずっと前年の3割増しくらいに伸びています。本当に、コロナを機に日常にお花のある生活がグッと広がったと感じます。これは、『プライベート&デイリー』をずっと言い続けてきた私たちとしては、泣きたくなるほど嬉しいことです」
偶然からスタートした花屋が、あらゆる工夫と努力で多くの人の日常に彩りを加えている。それはコロナ禍を経てさらに浸透しつつある。これを機に部屋に花を飾ってみるのはどうだろう?
筆者も、今回初めて花を購入し、傍に飾って原稿を書いているが空間が華やぐだけでなく、そこに「生命」があるという感覚が心地よい。
<取材・文/Mr.tsubaking 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>