スマホのバイブ音さえ要注意?コワーキングカフェで嫌われる人の特徴
こんな迷惑な人にはならないように
遅野井氏が挙げた「共有スペースであることの配慮」について、ノマドワーカー歴10年の株式会社ビズヒッツ代表、伊藤陽介氏が体験談から迷惑な人の特徴を話してくれた。
「Web会議や電話の通話といったイヤホンからの音漏れは避けたいものです。見落としがちなのが、スマホのバイブです。カフェで横長テーブルに並んで座っていると、同テーブルである隣の席まで振動が伝わり、作業の邪魔になるケースもあります。他にも、無意識のうちでの貧乏ゆすりや、指で机をトントン叩くくせがあったりしたら、妨げになりかねないので気をつけたいですね」(伊藤氏、以下同じ)
伊藤氏曰く、隣の席に荷物を置いたり、座席スペースに差し掛かるように書類を広げたりするのも気になってしまうとのことだ。
我慢せず席移動すべき
「例えば冬は、脱いだコートやダウンジャケットが思った以上にスペースを占領している場合もあるので注意したいもの。日当たりの良い窓際の席などは、隣に誰かが座っていたとしても座りたい人がいてもおかしくない人気の場所だったりします。他に席がたくさん空いているからと私物を置くのはやめたいですね。充電コンセントを占拠して、他の人が使えない状態も迷惑です。
これらに加えて、気づいていなかったり、指摘しにくいとは思いますが、足が臭う人は少なくありません。もし隣の人の体臭がキツイ場合、私は我慢せずに席移動しています。つまり、近くに座った人が頻繁に移動していたとしたら、自分に何かしらの問題がある場合もあるかもしれないということを意識すべきでしょう」
今後もどんどん町中に増えていくと考えられるコワーキングカフェ。「共同利用」の点から1人1人の配慮は不可欠だろう。「人の振り見て我が振り直せ」を忘れず、互いが気持ちよく働ける空間を作り出していきたいものだ。
<取材・文/一ノ瀬聡子>
【遅野井宏】
株式会社オカムラ DX推進室 室長。1999年、キヤノン株式会社入社。レーザープリンターの事業企画を10年間担当後、事業部IT部門で社内変革を推進。2012年日本マイクロソフト株式会社に入社し、働き方改革専任のコンサルタントとして製造業の改革を支援。2014年から岡村製作所(現・オカムラ)に入社。2019年4月よりワークプレイスのデジタルトランスフォーメーションを担当するDX推進室の発足と同時に現職に就任。同年2月から株式会社point0取締役を兼務し、コワーキングスペースpoint 0 marunouchiにおいて企業間共創を推進中
【伊藤陽介】
株式会社ビズヒッツ代表取締役。2011年からリモートワークによる遠隔経営を10年以上継続中。フルリモートでWebメディア「Biz Hits」と求人サイトを運営。これまでの経験を活かしてクラウドソーシング「クラウディア」のアドバイザーに就任