トップAV男優が語る、2000万円超の車に乗るとわかる「人間の本性」
高校生のときにAV男優を志し、18歳でデビュー。初めは間違えてゲイ業界に飛び込んだものの、訳もわからず裸で腰を振り続け、今年で23年間。気づけば出演本数1万本。SNSでは合計100万人以上がフォローし、テレビでは博識ぶりを披露するなど大人気のAV男優・しみけんさん(@avshimiken)
実は、トップ男優になるために99%の人がやりたがらない「1%の選択してきた」という戦略家でもあります。今回は、彼なりの「お金との付き合い方」を、著書『AV男優しみけん仕事論0.01 極薄!』より紹介します(以下、同書より抜粋)。
湯水のごとくお金を使っていたあの頃
男は人生で1回は調子に乗る時期があると思います。
僕が恥ずかしいほど調子に乗っていたのは20代後半でした。高いスポーツカーや、映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てくるデロリアンをはじめ、車を何台も所有。クレジットカードはステータスの高いブラックカードにこだわり、湯水のごとくお金を使っては毎日腰を振っていました。
僕がスポーツカーを買ったとき、車友達のお金持ちから「2000万円以上の車を買うと敵と味方がはっきりわかるぞ」と言われました。そして、その言葉の意味がわかる出来事がいくつも起こります。
ある繁華街に行けばムチャクチャ怖い人たちに「うちのシマで目立つ車に乗ってんじゃねえ」「その車ちょうだいよ」と脅され、1度しか会ったことのないような人たちから「お金貸してよ」と言われ、現場では何かあるごとに「お金持ってるからいいでしょ」と片付けられそうになったのです。
高い車を買うたびに不幸がやってきている
そうなんです。高い車に乗るということは「僕、宝くじ当たりました」「僕、お金持ってます!」と言って回るのと同じなんです。
また、別の友人は「しみけんは高い車を買うたびに不幸がやってきている」と言っていました。火のないところに煙を立てられ、お金を脅し取られそうになったこともたくさんあります。でも、それと同時にたくさんのことを学びました。それはトラブルへの対処法だったり、車の本質的なことだったり、人間関係だったり。
それ以降、僕は「あの人、いい人だよね」という言葉を信用しなくなりました。そりゃあ、知り合いにはみんないい顔しますよね。