酔ったフリして男を誘惑…23歳が「女友達との腐れ縁」を断ち切った瞬間
嫌な思い出や過去は、なかなか断ち切ることが難しいものです。でも、出会った人の言葉や行動によってチャンスが訪れることもあります。ただし、そのチャンスをものにできるかどうかは、自分次第です。
島本亜美さん(仮名・23歳)は、祖父母の農園に県外からバイトにやってきた駆け出しフリーランスの男性、幸次さん(仮名・25歳)と付き合うことになりました。ただ、手放しで喜べなかったのは、思春期で反抗期だったときにできた友達・U美のことです。
万引きや盗みを強要してくる悪友
「親への不満や勉強へのストレスもあって、プチ家出を繰り返していた時期がありました。U美とは学校は違いましたが、家出中に仲良くなったんです。でも、仲が良かったと思っていたのは私だけ。U美は、私に万引きや盗みを強要してくることもありました」
島本さんは結局、どれも実行できずU美から罵倒されることもあったと言います。そんなU美と縁が切りたいと考え、高校を中退して祖父母の農園で住み込み、働きはじめて1年ほど経った頃に幸次さんと知り合ったのでした。
「U美は、あの手この手で私の居場所を調べ上げ、祖父母の農園にも何度か尋ねてきたんです。そのたびに祖父母が追い返してくれましたが、その様子を見ては申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。早く過去の縁を断ち切りたいと思う毎日だったんです」
農園の彼氏から「いっしょに来てほしい」
祖父母に迷惑をかけない生活を送りたいと、自分にできることは何でもやったという島本さん。力仕事の多い農園の仕事も率先しておこないました。一生懸命に働く島本さんの姿を見た幸次さんは共感し、「支えてあげたい」とアプローチ。付き合うことになったのです。
「しばらくして幸ちゃん(幸次さん)の仕事が起動に乗り、実際に先方さんと会って打ち合わせすることも増えていきました。それで、仕事を増やすためにも地元に戻るという話になったんです。『可能なら、いっしょに来てほしい』と言われました」
嬉しい気持ちはもちろんでしたが、同時に不安な気持ちも広がります。U美や過去のことを幸次さんに話せずにいたからです。U美には万引きや窃盗での補導歴もあり、近くでいた島本さんは罪をなすりつけられたこともありました。
「聞き取りの結果、私は近くにいただけということがわかって厳重注意となりましたが、その場にいて注意ができなかったのですからU美と同罪です。そのあとも、U美からの誘いが断れず、困って祖父母の家に逃げ込んだ感じ。でも、祖母宅まで訪ねてきましたから……」