行列ができる野菜炒め専門店。野菜の強みを活かした店舗作りが実を結ぶ
「野菜だから」リピーターも多い
一過性ではなく、人気が継続していることについてどう捉えているのか尋ねると、向井氏は「お客様の声で『野菜だからガッツリ食べたのに罪悪感がない』というものが多いんです。そのため、本当にリピーターが多いんですよ」と話す。
さらに、継続する人気を支えているのは意外な客層だという。
「オープン当初は、お客様の多くが20代の男性でした。しかし徐々に年代も20代から60代までに広がりました。女性のお客様も今では35%くらいはいらっしゃいます。この広がりは意外でしたね。
しかもみなさん、普通盛り以上のメニューを完食されるんですよ。女性や小食な方のために野菜300gの『少なめ』という設定も用意していたんですが、ほとんど出ません。これも意外でしたね」
「火力」で野菜のポテンシャルを最大限に
山のように盛られた「量」が目を引くが、味にも徹底的なこだわりがあると向井氏。
「味付けに使っているタレは、醤油もポン酢も味噌もすべてオリジナルで作っています。また、野菜の卸売業者なので、季節によって適切な産地の野菜を仕入れるなどの『野菜の知』も十分にあります。
材料だけ揃えれば良い訳ではなく、もうひとつ重要なのは火力ですね。強い火力で野菜を炒めることで、野菜のポテンシャルを最大限に引き出せます。これは家庭用のコンロではできませんから」
こだわりの味付けと野菜本来の美味しさで「意外とたくさん食べられる」という声も多いのだそう。