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「年収アップを狙うと、逆に上がらない」他人の出世に嫉妬する人への教訓

学び

あせるな、くさるな、地に足つけろ

起業家 ビジネス

 社会人も10年目に近づくと、さらに彼我の差を感じる機会も増えました。社費や公費で留学する人も急に増えます。誰それは年収1000万円超えた、とか、若くして役員になった、とか。メディアで取り上げられる起業家も次から次へと現れます。

 誰もが抱える焦りや嫉妬は、向上心の現れとも考えられます。これをうまく自分でコントロールし、焦りや嫉妬を消した上で、さらに自分のキャリア向上の原動力に変えるという発想に立つのが良いでしょう

 たとえば一番身近な方法としては、今の自分の仕事に没頭することです。没頭して、さらに没頭し、それでも没頭し続けた結果、成果につながるといつの間にか他人のことなど気にならなくなるもの。「学生時代の同期が……」と言っていた頃は、実は仕事に身が入っていなかったな、と今振り返って思います。

「ウワサ」的情報に踊らされないこと

「花形部署に行った同期」のケースなどは、その同期とコミュニケーションを絶やさず、情報交換してみると良いでしょう。自分がそこに行かなくてもある程度の情報が得られる上に、周辺のネットワークまで作れば、その同期の後任として自分が任命されるような道を作ることも可能です。実際に私も大企業に所属していた当時、そのようにルートを作った経験があります。

 また、SNS時代特有の情報に対する受け止め方を、冷静にコントロールすることも今の時代本当に大切です。SNSを中心とするこの手の「ウワサ」的情報というのは時に誇張されたり、部分的に切り取られたりするもの。仮に事実でない情報におどらされて、焦ったり憤ったりしていたとしたら、それはあまりに間抜けなことです

 ありがちなのは「業績によってはボーナス込みで1000万円も視野に入った」ことが伝言ゲームの間に「年収1000万円を超えた」となったり、「会社でMVPとして表彰された」のは事実だが、毎月部署ごとに発表される程度のMVPだったり……。

社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ

社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ

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