坂東龍汰が「不安だった」トランスジェンダー役に思う「美しい愛を描いている」
一緒にお仕事をしたい俳優になりたい
――ちなみに、住み込みで準備資金をためるのではなく、とりあえず上京してしまって、原宿などを歩いてスカウトされようといった考えはなかったのでしょうか。
坂東:もちろんありましたよ。ただ売れたい、テレビに出たいといった気持ちが覗くこともありました。有名になりたい、ちやほやされたい、モテたいとかね。血気盛んな18歳ですから。
でも一番やりたいのは何なのかと聞かれたら、お芝居がやりたい、演技がしたいだなと。それで自分が観てステキだと思ったお芝居をされる役者さんの事務所を調べて実際にあたっていきましたが、その前段階として、お金を貯めました。
――ありがとうございます。最後に今後の展望を教えてください。
坂東:うーん。なんですかね。一緒にお仕事をしたいと思ってもらえるようなお芝居のできる俳優になりたいです。あとは、役柄ごとに全く違う人物として観てもらえる俳優になりたいですね。
<取材・文・撮影/望月ふみ>